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【映画】僕の考える"理想の先輩"が「千と千尋の神隠し」のリンである理由

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ジブリ映画の中でも304億円という最高の興行収入をたたき出した「千と千尋の神隠し」。この映画自体ぼくは大好きで、20回以上見ている。登場人物たちがとても魅力的なんだよね。

その中でも千尋の先輩として登場するリンが僕は大好きなんだ。

 

初登場シーンのリンは「厳しい先輩」

千尋が釜じいに仕事をくれと頼み込むシーン。そこではじめてリンは登場する。

第一声は「人間がいんじゃん、やばいよ、さっき上で大騒ぎしてたんだよ!!」というもの。千尋からしたら初対面としてはドギツイよね。でも、この時点でリンの人柄の良さが分かるんだ。

彼女が言ったことは「大嫌いな人間がいる!」ではなくて、「見つかったらヤバイ!」ってことなんだよね。この時点で彼女は千尋と同じ視点に立ってくれているんだ。リンは見た目完全に人間だし、昔千尋と同じように湯屋に迷い込んだ可能性も考えられる。

 しかも、釜じいの「千尋は自分の孫だ」という見え透いた嘘にもまったく疑う素振りをみせない。リンはこのウソを見抜いていたんじゃないか?とも考えられるんだけど、だとすれば、千尋と過去の自分を重ね合わせたりしたのかもしれないね。 

その後も「挨拶をしっかりしろ!」「靴もってきてどうすんだよ!」などと一見手厳しく見えるけど、最後に釜じいと別れるときには千尋に対して釜じいにお礼を言うように促したり、しっかり千尋の立場が不利にならないように気遣ってあげているのがわかりるんだ。優しい。厳しくて優しい。

 

 

後輩を信頼する気持ち

釜じいの場所を離れたあと、千尋とリンの二人は湯婆婆のいる最上階へと向かう。そこでリンはエレベーターに千尋をこっそり乗せてあげたり、手をつくすわけなんだけど、湯婆婆に対してどう接すればいいかについては一切語らない。

なかなか出来ることじゃない。そう思わないかい?

そもそもリンが千尋をかくまったことが湯婆婆にばれれば、大変なことになるのは見え透いている。それなのに、口封じ的なことも一切言わないんだな。この時点ですでにリンは千尋の性格を見抜き、信頼しているんだ。なんという器の大きさだろう。

 

口は悪いけど実は心配している

千尋が湯婆婆と契約を結び、リンの部下としての配属が言い渡されると、リンは「あたしに押し付けんのかよ」と悪態をつく。しかしこの悪態は直後のシーンで「演技」であったことがわかるんだよね。

次のシーンでリンは千尋にこう言う。

「お前うまくやったなぁ!お前トロいから心配してたんだよ!」

千尋がうまく契約を終えたことでさらに信頼感が増したのだろう。このシーンのあと、リンは千尋を仲間とみなし、その優しさはさらに表立って表現されるようになる。

 

自分より活躍している千尋をまったくひがまず、最後は笑顔で見送る

千尋はこの後「名のある川の主」をゴミから救い出したり、大活躍する。それでもリンはまったくひがんだりしない。むしろ後輩の成長を楽しみ、誇らしく思っているようにも見えるんだ。そして最後の最後には、湯婆婆との契約を解消した千尋を笑顔で送り出す。

最後まで見返りを求めずに応援してくれる。厳しく叱ってくれる一方で、いざというときには味方に立ってくれる。こんな先輩がいたらそれだけで頑張れそうだ。ジブリの登場人物には魅力的なキャラクターが多いけど、リンの人格者っぷりにはまったく圧倒されたね。